
大相撲夏場所7日目の取組が5月15日発表され、東前頭10枚目の朝乃山は、西前頭12枚目の時疾風(宮城県出身・時津風部屋)と対戦することが決まった。先場所苦杯をなめた相手との、白熱の攻防が期待される注目の一番だ。
対戦相手の時疾風は29歳。身長179センチ、体重136キロと幕内の中では小兵ながら、左四つからのスピードとしぶとさを持ち味とする難敵である。最高位は東前頭9枚目。今場所は5日目を終えて1勝4敗と黒星が先行しているものの、持ち前の粘り強さには決して油断できない。
両者のこれまでの対戦成績は1勝1敗の星五分(幕内に限れば朝乃山の0勝1敗)。記憶に新しい先場所(春場所)の対戦では、差し手争いで時疾風に先手を打たれ、そのまま寄り切りで敗れる悔しい結果となった。一方で、昨年九州場所での初顔合わせでは、当時十両だった朝乃山が休まない攻めを見せて平幕の時疾風を寄り切っており、実力は拮抗している。
朝乃山の「右四つ」に対し、時疾風は「左四つ」を得意とするため、この一番は互いの得意な組み手が逆になる「けんか四つ」の対戦となる。勝負の最大の鍵は、先場所で後れを取った立ち合いからの差し手争いだ。相手のスピードに翻弄されず、自身の有利な右をしっかりと差して主導権を握ることができるか。昨年九州場所で見せたような「休まない攻め」で先場所の借りを返し、中盤戦の星を力強く伸ばしたいところだ。


