朝乃山、アクロバット相撲を封じる王道の攻め 落ち着いた取り口で白星先行

大相撲夏場所3日目は5月12日、東京・両国国技館で行われ、東前頭10枚目の朝乃山は、東前頭11枚目の宇良(大阪府出身・木瀬部屋)を押し出しで破った。前日の際どい黒星を引きずることなく快勝し、通算成績を2勝1敗として再び白星を先行させた。

事前の展望でも触れた通り、予測不能な奇襲や「アクロバット相撲」を信条とする業師が相手だったが、元大関は極めて冷静だった。立ち合い、頭を極端に下げて鋭く懐へ突っ込んできた宇良に対し、朝乃山は慌てることなく正面からがっちりとその体を抱え込むように受け止めた。

足取りなどの奇手につけ入る隙を一切与えず、持ち前の重い圧力で一気に土俵際まで追い詰める王道の相撲を展開。最後は下から抵抗する宇良の腹を力強く押し、そのまま土俵の外へと追いやった。変幻自在の人気力士に自分の形を全く作らせない、まさに格の違いと貫禄を見せつける会心の内容で勝負を決めた。

連勝を狙う4日目の13日は、東前頭9枚目の阿炎(埼玉県出身・錣山部屋)と対戦する。阿炎のここまでの成績は1勝2敗。長い腕を生かした突き押しを武器とする難敵だが、過去の対戦成績では朝乃山が大きくリードしている好相性の相手だ。宇良戦で見せた盤石の相撲と落ち着きをそのままに、序盤戦の山場となる実力者対決を制して勢いに乗りたい。

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