令和8年5月場所を振り返って【高砂部屋便り】

十両朝翠龍10勝5敗!朝紅龍、朝乃山途中休場

令和8年風薫る5月夏場所は、新緑が目に鮮やかな両国国技館にて5月10日(日)から15日間開催されました。横綱、大関が相次いで休場という寂しい幕開けでしたが、大関復帰の霧島と膝のケガから復活の若隆景が優勝決定戦まで争い、若隆景の25場所ぶりの優勝で幕を閉じました。

高砂部屋一同、前頭8枚目の朝紅龍を筆頭に、9枚目朝白龍、10枚目朝乃山、そして十両4枚目の朝翠龍と四関取が、幕内力士は三役昇進を十両朝翠龍は新入幕目指して、それぞれの期待を胸に上がった夏場所の土俵でした。3日目までは3力士共に2勝1敗とまずまずのスタートを切ったのですが、4日目朝乃山が阿炎に、朝白龍は伯乃富士に、朝紅龍は藤青雲に敗れ、歯車がうまく嚙み合わなくなっていきます。朝白龍が4連敗と調子を崩し結局5勝10敗に終わり、朝紅龍は6日目の正代戦で右膝を痛め7日目から休場、朝乃山は順調に星を伸ばして7勝4敗としますが、11日目の翔猿戦で土俵際まで追い詰めながら逆転の引き落としに敗れた上に左足の甲を痛め翌12日目からの休場を余儀なくされてしまいます。

その中にあって十両西4枚目の朝翠龍が一人気を吐きました。2連敗スタートだったものの中日まで4勝4敗と星を五分に戻し、後半戦は14日目に星を落とすまで5連勝して千秋楽も白星で締め10勝5敗と二桁の成績。新入幕も期待されますが、周囲の星勘定からすると筆頭止まりの可能性もあり、来場所の新番付発表が気を揉ませます。どちらにせよ、中に入って攻め込むスピード相撲は場所毎に磨きがかかり、幕内土俵での活躍が見られるのも時間の問題でしょう。

幕内力士の不調に歩みを合わせるように、幕下以下の力士達も近年稀にみる不成績の場所となってしまいました。勝越したのは幕下深井改め朝ノ龍、三段目の朝興貴、朝前進、序二段朝乃丈、朝勝令、朝昴、朝櫻井と7名のみでした。成績が悪かったからいう訳ではないですが、簡単に稽古を休む場合が多すぎます。「土俵のケガは土俵の砂で治せ」という初代若乃花の言葉があります。せっかく大相撲というプロの世界で鍛えているのですから大怪我は別として少々のケガでは稽古を休まない気持ちを持って取り組んでいかなければプロ失格です。大いに反省して貰いたいところです。

朝大洞が今場所で引退となりました。恵まれた体を活かせなかったのは残念でしたが、朗らかな性格で第2の人生でも幸多かれと願います。

朝大洞断髪式

断髪後

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