
大相撲名古屋場所(IGアリーナ)は5日目の7月16日、元大関で東前頭10枚目の朝乃山が、西前頭10枚目の千代翔馬(モンゴル・ウランバートル出身、九重部屋)を寄り切りで破った。通算成績を3勝2敗とし、今場所初めて白星を一つ先行させた。
元大関らしい盤石の相撲だった。千代翔馬の強烈な右のど輪をぐっとこらえ、冷静に左をあてがって外す好対応を見せる。そこから逃げ回る相手を右に左にと追い詰め、最後は力強く土俵際へと寄り切って快勝した。
取組後の朝乃山は「最後はもろ差しにされてしまったので、自分の中では駄目」と厳しく反省点を口にする一方で、「しっかり腰を割っていけた」と下半身の安定感については確かな手応えを語り、自身の相撲内容を冷静に分析した。
連勝を狙う6日目は、西前頭12枚目の阿炎(埼玉県出身、錣山部屋)と顔を合わせる。直近2場所で苦杯をなめている元関脇の実力者だが、この日のようにどっしりと腰を割った落ち着いた相撲で難敵を退け、前半戦を良い形で締めくくりたいところだ。

