
大相撲名古屋場所(IGアリーナ)は7月20日、9日目の取組が行われ、東前頭10枚目の朝乃山は、東前頭16枚目の大青山(中国・内モンゴル自治区出身、荒汐部屋)を万全の内容で寄り切りで下した。これで怒涛の6連勝を飾り、通算成績を7勝2敗として、今場所の勝ち越しに堂々の王手をかけた。
元大関の卓越した技術が光る一番だった。立ち合いで大青山に得意の左四つを許すヒヤリとする展開となったが、朝乃山に一切の焦りはなかった。すぐさま冷静に右を巻き替えると、自身の必勝パターンである「右四つ・左上手」の体勢を完璧に作り上げる。そこから長身の相手を力強く引きつけ、反撃の隙を与えずにそのまま一気に寄り切った。新入幕の勢いをベテランの技で封じ込める会心の相撲だった。
給金直し(勝ち越し)がかかる大注目の10日目は、西前頭6枚目の藤青雲(熊本県出身、藤島部屋)と対戦する。過去の対戦成績は朝乃山の3勝1敗(幕内に限れば1勝1敗)で、藤青雲は9日目を終えて5勝4敗としている。互いに右四つを得意とする「相四つ」の攻防となるが、この日のような冷静な試合運びと盤石の体勢づくりを発揮し、一気に7連勝で勝ち越しを決めたい。

