令和4年9月場所を振り返って

朝乃山幕下優勝成らず

令和4年9月秋場所は、9月11日(日)から両国国技館で開催されました。
新番付が発表されたのは8月29日(月)、先場所三段目優勝の朝乃山は幕下東15枚目でした。
幕下15枚目以内は、幕下上位と呼ばれ全勝すると十両昇進の可能性がある地位で、年内での十両復帰の期待が大いに高まったのですが、よもやの落とし穴に阻まれて6勝1敗、来場所での十両復帰は叶いませんでした。
部屋頭朝乃若は十両西5枚目の番付でしたが、番付発表後にコロナに感染してしまい、初日前には回復したものの後遺症に悩まされ大事を取って無念の休場となりました。
幕下勢は16枚目の石崎と41枚目の深井が5勝2敗の好成績で存在感を見せましたが他の4力士は負け越し、来場所での奮起が期待されます。
三段目では朝乃丈、朝心誠、朝大洞の3力士が勝越し、特に46枚目の朝心誠は最後の一番に勝てば新幕下昇進という所までいったのですが、惜しくも敗れてしまいました。ただ、敗れた一番も元幕下力士を相手に存分に力を発揮しましたので、引き続き来場所へ期待が膨らみます。

九州場所に向けて全力士の奮闘に期待


また83枚目と自己最高位に番付を上げた朝大洞が3場所連続での勝越しを決め、自己最高位を再び更新します。まだ18歳ですが、186cm、18kgの大きな体は将来性十分で、まだまだ鍛えがいがあります。序二段では、朝虎牙、朝東、朝ノ島、朝童子の4力士が勝越しました。
ただ全体では、出場22人中10人勝越しと、負け越し力士が多い場所になってしまいました。
番付発表後に4力士がコロナ感染となってしまい、本格的な稽古再開が初日の1週間前と遅れてしまった影響は否めないと思います。幸いにして、朝乃若もその後は全快の様子ですので、今場所の分も取り戻す勢いで来場所に向けての稽古に励んでいかなければなりません。
膝のケガのため休場中の朝志雄も11月場所から復帰予定ですので、1年締めくくりの九州場所では全力士の奮闘がこれまで以上に期待されます。

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