
大相撲名古屋場所(IGアリーナ)は千秋楽の7月26日、東前頭10枚目の朝乃山が、西前頭7枚目の高安(茨城県出身、田子ノ浦部屋)に押し出しで敗れた。目標としていた幕内復帰後初の2桁勝利には惜しくも届かなかったが、通算成績9勝6敗と見事に勝ち越して15日間の激闘を締めくくった。
館内が大きく沸き返った、注目の元大関同士の対決。互いに意地とプライドがぶつかり合い、両者ともに攻めあぐねる展開から、勝負は2分を超える息詰まる大熱戦となった。朝乃山は死闘の中でなんとか有利な上手をつかんだものの、ベテラン高安の執念の前にその上手を切られてしまう。そこから一気に体勢を崩されると、立て直す間もなく土俵の外へと力強く押し出された。
最後は悔しい黒星となり大台にはあと一歩届かなかったものの、序盤の連敗からの見事な立て直しや中盤戦の怒涛の7連勝など、今場所は朝乃山の地力の高さと本来の輝きを強く印象づける素晴らしい内容だった。盤石の四つ相撲を取り戻したこの9勝6敗という確かな結果を糧に、来場所でのさらなる躍進と白星の量産に期待したい。

