
大相撲名古屋場所(IGアリーナ)は7月21日、10日目の取組が行われ、東前頭10枚目の朝乃山は、西前頭6枚目の藤青雲(熊本県出身、藤島部屋)を寄り切りで下した。これで怒涛の7連勝を飾り、通算成績を8勝2敗として見事に勝ち越し(給金直し)を決めた。
相四つの相手に対し、元大関の地力をまざまざと見せつける一番だった。立ち合い、低く頭からぶつかっていくと、すぐさま得意の右を深く差す。さらに流れるような動きで左上手もしっかりと引きつけ、「右四つ・左上手」という自身の絶対的な必勝体勢を築き上げた。十分な形を作ると、あとは危なげなく力強く土俵の外へ寄り切る会心の相撲。勢いのある若手に何もさせない、まさに盤石の内容だった。
序盤の2連敗から完璧な立て直しで勝ち越しを果たし、朝乃山の勢いは今まさに最高潮に達している。終盤戦へ突入する注目の11日目は、西前頭13枚目の尊富士(青森県出身、伊勢ケ浜部屋)と顔を合わせる。新入幕優勝の経験を持つ強力な若手との対戦となるが、この7連勝で取り戻した圧倒的な自信と完成された四つ相撲を武器に、さらなる白星を積み重ねていきたい。

