1年半ぶりに大銀杏を結い締め込みを締めて

稽古をする朝乃山

1年半ぶりに関取として大銀杏を結い締め込みを締めて15日間土俵に上った朝乃山、本人にとっても感慨深い15日間となりました。入門から1年で十両に上がり、令和元年5月場所で初優勝、2年3月場所後に大関昇進と順調に出世街道を歩んでいきました。幕下以下の年数より、関取として過ごした年数の方が圧倒的に長いのですが、不祥事により再度幕下以下力士として生活し、関取として復活すると、一つ一つの重みがこれまでとは違ってきて、関取としての責任感も、以前より一層感じているようです。

四股を踏む朝乃山

今場所、1敗した相撲は得意の右四つになりながらも上手を引けず、相手に先手先手と攻め込まれる完敗でした。勝った相撲も、危ない相撲が何番かあり、これからの課題も見えてきました。足の踏み込み、上手の取り方、体勢を悪くしたときの立て直し方、スタミナ、・・・。課題を踏まえ、より厳しい相撲、疲れても相撲の形が崩れない真の相撲力をつけるよう、稽古の番数を増やしていくしかありません。そのためにも、無駄な筋力や心肺能力を使わずに身体を使うための、四股・テッポウに、より一層真摯に向き合っていく必要があります。その先に、大関復帰と横綱昇進が待っています。

すり足に汗を流す朝乃山

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