令和5年7月場所を振り返って

石崎改め朝紅龍新十両昇進&朝乃山勝越し!

 令和5年7月場所は、7月9日(日)から愛知・ドルフィンズアリーナにて開催されました。横綱大関不在という異常事態の中、三力士の大関挑戦が期待され優勝した豊昇龍が大関昇進を決めましたが、新入幕伯桜鵬の活躍も話題となった場所でした。前頭4枚目と上位陣総当たりの位置まで番付を戻した朝乃山、7日目の豊昇龍戦で左腕を痛め無念の休場となりましたが、再出場した12日目からは前へ攻める思い切りのいい本来の動きを取り戻し、千秋楽に見事な勝越しを決めました。

 幕下5枚目の石崎が、2連敗スタートとつまづいたものの5連勝して新十両昇進を決めました。来場所からは四股名を朝紅龍と改め朝乃山に次ぐ関取として高砂部屋を引っ張っていきます。石崎改め朝紅龍は、大阪府四条畷市出身で明徳義塾高校、日本体育大学を経て令和3年5月場所に三段目附出しで初土俵。途中腰の怪我等で番付を落とした時期もありましたが、先場所に引き続き5勝を上げ、新十両昇進を勝ち取りました。173cm 126kgと体格には恵まれないものの鍛え込んだ筋肉の鎧の体で相手の中へ入って攻め込む相撲を磨いてきました。来場所からの活躍が益々期待されます。

 幕下勢、12枚目の深井と21枚目の朝興貴が4勝3敗と勝越し、32枚目朝玉勢と50枚目朝志雄が6勝1敗と大勝ちして、朝紅龍に続く関取昇進を目指します。三段目では、7戦全勝で優勝決定戦に出た朝白龍が惜しくも敗れましたが、来場所からの幕下昇進を決め、三人目の関取昇進レースへ加わります。また、序二段上位で朝阪神と朝ノ土佐が勝越して来場所の三段目復帰を確実なものにしました。

稽古場での石崎(朝紅龍)

 千秋楽打ち上げパーティーは、名古屋市栄の東急ホテルにて開催されました。300人を超えるお客様が集い、ゲストの歌や琉球舞踊、勝越し力士によるカラオケや力士との記念撮影を楽しみ特製ちゃんこに舌鼓を打ち、高砂部屋の好成績を祝し大盛況のうちに閉会となりました。

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