
大相撲春場所11日目は19日、エディオンアリーナ大阪で行われ、、朝乃山関は、西前頭17枚目の琴栄峰(千葉県出身・佐渡ケ嶽部屋)を寄り切りで下した。中日からの見事な4連勝で通算成績を8勝4敗とし、今場所の勝ち越しを堂々と決めた。
同じ右四つを得意とする「相四つ」の22歳ホープに対し、元大関が格の違いをまざまざと見せつけた。立ち合い、朝乃山は低く鋭く踏み込むと、すかさず伝家の宝刀とも言える左の前みつをがっちりとつかむ。そのまま自身の方へと力強く引きつけると、たまらず琴栄峰の上体が浮き上がり、完全に棒立ちの体勢となった。
自身の絶対的に有利な形を作った朝乃山に、一切の迷いはなかった。若き相手に息をつく間も反撃の糸口も与えず、そのまま一気に土俵外へと寄り切る盤石の相撲。前日の劇的な逆転勝利から一転、この日は立ち合いから勝負を決めるまで全く危なげのない、まさに「会心の一番」で勝ち越しの星をもぎ取った。
プレッシャーのかかる星勘定から解放され、さらに勢いを加速させる朝乃山。13日目の20日は、西前頭16枚目の金峰山(木瀬部屋)と激突する。195センチの規格外の巨体と爆発力を誇る難敵だ。過去3戦全勝と好相性の相手に対し、勝ち越しを決めた余裕と自信を胸に、持ち前の右四つの相撲で5連勝を狙う。

