
日本相撲協会は3月20日、大相撲春場所14日目の取組を発表した。
朝乃山関は、東前頭5枚目の阿炎(錣山部屋)と対戦することが決まった。目標として掲げる2桁勝利(10勝)へ向けて「もう1敗もできない」背水の陣で迎える、運命の終盤戦となる。
対戦相手の阿炎は埼玉県出身の31歳。身長188センチ、体重165キロの長いリーチを生かした、代名詞とも言える両手からの強烈な突き押しを最大の武器としている。最高位は東関脇の実力者であり、2022年九州場所では12勝3敗で平幕優勝を成し遂げるなど、ツボにはまった時の爆発力は上位陣をも脅かす存在だ。
ただ、阿炎の今場所は波乱の土俵となっている。開幕2連敗を喫した後、3日目から途中休場。しかし、9日目から再出場を果たし、13日目を終えた時点で3勝5敗5休という星勘定となっている。休場明けで万全の状態ではない可能性もあるが、特有の突き押しの威力には全く油断ができない。
両者の過去の対戦成績は、朝乃山の10勝4敗(幕内に限れば9勝4敗)と、データ上は朝乃山が大きく勝ち越しており、相性は悪くない。勝負の鍵は、立ち合いから阿炎の長い腕による突きや「のど輪」をまともに受けず、下からあてがって威力をそぎ、いかに早く自身の必勝パターンである右四つの形へと持ち込めるかだ。目標の2桁勝利へ千秋楽まで望みをつなぐためにも、過去の相性の良さを生かし、是が非でも白星をもぎ取りたい一番となる。


