
大相撲夏場所(五月場所)が5月10日、東京・両国国技館で初日を迎え、朝乃山は、西前頭9枚目の錦富士(青森県出身・伊勢ケ浜部屋)を寄り切りで下し、見事な白星発進を飾った。
先場所終盤の悔しさを払拭するかのように、国技館の土俵で元大関が力強い相撲を見せた。立ち合い、錦富士の激しい喉輪攻めを受けて上体が起きそうになる場面もあったが、朝乃山は決して慌てない。しっかりと相手の圧力をしのぎながら、すかさず左を深く差し込んで真っ向から前へと出ていく。
反撃に出た朝乃山の重い圧力に耐えきれず、錦富士が思わず引いて体勢を崩した瞬間だった。朝乃山はそのわずかな隙を決して逃さず、そのまま強引に前へと出て一気に土俵外へ寄り切った。相手の厳しい攻めを受け止め、勝機とみるや一気に攻め切るという、初日から地力の高さを示す会心の一番となった。
好発進を決めて連勝を狙う2日目は、西前頭10枚目の伯乃富士(伊勢ケ浜部屋)と対戦する。両者の顔合わせは2023年の春場所千秋楽以来、約3年2カ月ぶりとなる。その際は朝乃山が上手投げで勝利を収めており、相性の良さも味方につけたいところ。初日の良い流れをそのまま土俵に持ち込み、今場所こそ目標の2桁勝利へ向けて勢いづく連勝を飾りたい。

