朝乃山、御嶽海の変化に崩れるも執念の白星

大相撲春場所11日目は18日、エディオンアリーナ大阪で行われ、朝乃山関は、西前頭15枚目の御嶽海(長野県出身・出羽海部屋)を押し出しで破った。激しい星の潰し合いとなる終盤戦で大きな3連勝を飾り、通算成績を7勝4敗として今場所の勝ち越し(給金直し)に王手をかけた。

ファンが熱視線を送った「元大関同士」のプライドを懸けた一番は、思わぬ波乱の展開となった。立ち合い、真っ向勝負を想定して踏み込んだ朝乃山に対し、御嶽海が意表を突いて変化し、はたき込みに出た。朝乃山は大きく体勢を崩されたものの、決して勝負を諦めず、土俵へ這うようにして執念で前へと体を預け、もたれ込んだ。

軍配は一度、御嶽海に上がったものの、土俵下の審判団からすぐに物言いがついた。土俵上での緊張感に包まれた協議の結果、御嶽海の体が先に宙に浮いて飛んでいた(死に体となっていた)と判定。行司軍配差し違えという劇的な幕切れで、朝乃山の勝利が宣告された。かつて三役でしのぎを削ったライバルとの対戦は、土俵際での泥臭い執念が明暗を分ける形となった。

ヒヤリとする展開だったが、結果的に最高の結果を手繰り寄せ、3連勝で7勝目に到達した朝乃山。勝ち越しが懸かる12日目の19日は、西前頭17枚目の琴栄峰(佐渡ケ嶽部屋)と対戦する。事前の展望の通り、美しい四股で知られる22歳の好調な若手力士であり、同じ右四つを得意とする相手だ。この日の劇的な白星で得た運と勢いを味方につけ、若きホープを退けて一気に勝ち越しを決めたいところだ。

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