
大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)は3月15日、8日目の取組が行われ、朝乃山関は、東前頭9枚目の時疾風(宮城県出身・時津風部屋)に寄り切りで敗れた。手痛い連敗を喫し、通算成績は4勝4敗の星五分で前半戦を折り返すこととなった。
互いに逆の差し手を狙う「けんか四つ」の一番。事前の予想通り、勝負の明暗を分けたのは立ち合い直後の激しい差し手争いだった。朝乃山はここで時疾風の動きに劣勢を強いられ、相手に両腕を深く差し込まれる「もろ差し」という極めて苦しい体勢を許してしまう。
自身の武器である右四つを完全に封じられた元大関は、構わず相手を外から抱え込むようにして強引に前へと圧力をかけた。しかし、相手のまわしを引くことができず、土俵際まで追い詰めたところで時疾風にうまく回り込まれてしまう。攻め急いだことで朝乃山の腰が浮いて上体が伸びきってしまい、最後は時疾風の重心の低い力強い寄りに屈して土俵を割った。
連勝の後に連敗を喫し、嫌な流れを断ち切りたい朝乃山。後半戦のスタートとなる9日目の16日は、西前頭9枚目の玉鷲(片男波部屋)と対戦する。玉鷲のここまでの成績は2勝6敗。百戦錬磨の「鉄人」を相手に、いかに自分の相撲を取り切って再び白星を先行させられるか。元大関の真価が問われる後半戦の土俵となる。

