令和4年11月場所の朝乃山の近況

幕下東4枚目となった朝乃山、今場所こそ7戦全勝しての関取復帰を目指し、一年締めくくりの九州場所に臨みました。先場所の反省を踏まえつつ、初日から一番一番集中して白星を重ねていき、5番相撲は、十両の徳勝龍との対戦。奇しくも同じく近畿大学卒で幕内優勝力士同士の対戦となった一番は、朝乃山が立合いから二突きでの圧勝で5連勝としました。迎えた6番相撲、片男波部屋玉正鳳との対戦は、先場所の6番相撲での敗戦が脳裏をよぎったのか、控えから緊張感が見られ相手の術中にはまってしまいました。
 しかしながら、最後の一番では朝乃山らしい落ち着いた相撲で6勝1敗とし、場所後水曜日の番付編成会議で再十両が決まりました。「支えてくださる皆様への感謝の気持ちを忘れずに、これからも日々精進していきます」とコメントしたように、来場所からは大銀杏姿に戻り、皆さんの応援を力に15日間の戦いに臨みます。負けられない重圧があったとはいえ、幕下で2敗した悔しさをしっかり胸に刻み、右四つ前に攻める相撲に磨きをかけ、相撲界を立て直す責任感を持って、より厳しく、より柔軟に対応できるよう稽古に励んでいくばかりです。

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