朝乃山9勝と朝紅龍勝越し!令和6年1月場所を振り返って

令和6年1月初場所は、1月14日(日)から両国国技館にて開催され、横綱照ノ富士の久しぶりの出場と大関霧島の綱獲り、関脇琴ノ若の大関獲りと話題豊富な場所となりました。

先場所、怪我の為途中8日目からの出場となった朝乃山は西前頭7枚目の番付でした。初日から前に攻める相撲に徹し7連勝と優勝争いの単独トップに立つ活躍を見せましたが、中日8日目に玉鷲に突き落とされて右足を痛め、今場所も無念の途中休場となってしまいました。それでも13日目から再出場すると豪ノ山、熱海富士と退け9勝3敗3休で終えました。怪我を乗り越え9勝を上げたことは大いに評価されることでしょう。反面、怪我をしない体づくり相撲の取り方を更に考え実践していかなければなりません。

十両朝紅龍が先場所に引き続き勝ち越し、関取としての力が完全についたことを見せてくれました。相手の中に入って一気に出ていく、差されても思い切りのいい小手投げで勝機を見出す等、スピード感溢れる取り口が目立ちました。この勢いを切らさずに幕内力士へと上っていってもらいたいものです。

朝乃山、朝紅龍につづく幕下力士が今場所も奮いませんでした。20枚目以内に4力士が顔を揃えたのですが、深井、朝玉勢、朝白龍が3勝4敗、朝志雄が2勝5敗と全員負け越しに終わりました。現状のままの稽古では、どんどん活路が見い出せなくなってしまいます。危機感を持って日々の稽古に取り組んでいかなければ道は開けてきません。勝ち越した長内、朝乃若、朝興貴も同様です。幕下力士には、これからの高砂部屋の盛衰がかかっています。そういう自覚を持って稽古に取り組み部屋を引っ張っていく責務があります。才能ある力士達だけに今以上の奮起が望まれます。

三段目以下では、55枚目朝翔が自己最高位で勝越しました。朝氣龍、朝大洞も勝越しましたが、実力からすると物足りない勝星です。こちらも更なる奮起が望まれます。序二段朝乃土佐が今場所限りで引退することとなりました。小学生の頃から相撲を始め、高知明徳義塾では現師匠と同級生で二人で入門してきました。断髪式は、11月場所で引退した神山と合同で2月18日(日)に上野東天紅で行われる予定です。

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