
大相撲秋場所(両国国技館)11日目の9月23日、東前頭6枚目の朝乃山は、西前頭10枚目の金峰山(カザフスタン出身、木瀬部屋)を寄り切りで破り、通算成績を8勝3敗として見事に勝ち越しを決めた。
これぞ元大関という、文句のつけようがない完璧な相撲だった。立ち合いからすかさず得意の右を差し込むと、左上手も深く、そして強く引く。自身の絶対的な必勝パターンである盤石の「右四つ・左上手」の体勢を瞬時に完成させると、好調な巨漢相手に反撃の隙を一切与えることなく、そのまま一直線に土俵の外へと寄り切った。自身の持ち味を存分に発揮した会心の一番で、待望の勝ち越し(給金直し)を手にした。
この完璧な相撲の感覚を保ったまま臨む12日目は、西前頭3枚目の美ノ海(沖縄県出身、木瀬部屋)と対戦する。過去の対戦成績は朝乃山の1勝0敗。美ノ海も11日目を終えて8勝3敗と勝ち越しを決めており、互いに好調をキープする同級生同士の激突となる。相手の得意な左四つ(けんか四つ)の形を封じ込め、この日のような力強い右四つで圧倒し、2桁勝利に向けて勢いづく連勝を飾りたい。

