
大相撲春場所は3月22日、エディオンアリーナ大阪で千秋楽の取組が行われ、朝乃山関は、西前頭筆頭の義ノ富士(伊勢ケ浜部屋)に寄り切りで敗れた。勝ち越しを決めた後から無念の3連敗を喫し、今場所の通算成績は8勝7敗。目標として掲げていた「2桁勝利(10勝)」には届かず、15日間の激闘を終えた。
初顔合わせとなった自己最高位の24歳に対し、立ち合いの攻防で劣勢に立たされた。真っ向からぶつかり合った直後、義ノ富士の厳しい突きを浴びて体勢を崩されると、相手に十分な左上手を許してしまう。互いに右四つを狙う展開の中で、朝乃山にとっては極めて苦しい体勢を強いられた。
元大関の意地を見せたい朝乃山は、義ノ富士が放った渾身の上手投げを土俵際で一度は必死にこらえてみせた。しかし、若き前頭筆頭の攻めは休まらない。体勢を立て直す間もなく、義ノ富士に力強くつり気味に引きつけられると、最後は上体が起きたまま土俵の外へと寄り切られた。
12日目に鮮やかな4連勝で勝ち越しを決めたものの、終盤の失速で星を伸ばしきれなかった今場所。目標の大台には届かなかったが、上位復帰へ向けて最低限の白星は確保した。この終盤3日間で見えた課題を修正し、5月の夏場所(両国国技館)の土俵で再び力強い「朝乃山らしい右四つ」の相撲を展開できるか、さらなる巻き返しに期待がかかる。

