
大相撲春場所14日目は21日、エディオンアリーナ大阪で行われ、朝乃山関は、東前頭5枚目の阿炎(錣山部屋)に上手投げで敗れた。勝ち越しを決めてから痛恨の2連敗を喫し、通算成績は8勝6敗。今場所の大きな目標として掲げていた「2桁勝利(10勝)」の可能性が完全に消滅する、無念の土俵となった。
阿炎の代名詞である強烈な突き押しを警戒して踏み込んだ朝乃山だったが、ベテランの老獪な揺さぶりに完全に虚を突かれた。立ち合い、真っ向勝負を避けて素早く変化した阿炎に上手を引かれると、そのまま大きな動きで振り回される展開に。不意を打たれた朝乃山は相手のスピードと円の動きについていくことができず、最後は力なく土俵へと転がされた。
自身の形を全く作らせてもらえず、曲者・阿炎の術中にはまる形での悔しい6敗目。目標としていた2桁勝利という大台には届かなくなったが、下を向いている暇はない。
いよいよ明日22日は、15日間の激闘の総決算となる千秋楽。前日の取組発表にあった通り、対戦相手は自己最高位で奮闘する西前頭筆頭の若武者・義ノ富士(伊勢ケ浜部屋)だ。連敗の嫌な流れを断ち切り、元大関としての意地と本来の力強い「右四つ」の相撲を取り戻して、来場所へと繋がる有終の美を飾りたい。

