勧進大相撲
能登半島地震の被災地支援のための「勧進大相撲」が16日(火)、両国国技館で開催されました。
勧進相撲は古くは寺社などの建立・修築資金を集めるために催す相撲興行のことで、62年ぶりに催されました。
平日にもかかわらず、会場は満員御礼となる7000人が詰めかけました。
石川県や、地元富山県の名産品の特設ブースが設けられ、活気あふれて大繁盛になりました。
人気関取衆が国技館のいたるところで観客を出迎え、朝乃山にはやはりサインや記念撮影を求めて長い列ができましたが、お一人お一人に丁寧に応えていました。
ふれ太鼓が勧進相撲の開催を知らせます。本場所では見られない光景です。
協会ご挨拶では、大鳴門親方(七尾市出身)、竹縄親方(七尾市出身)、大の里(津幡町出身)、遠藤(穴水町出身)、輝(七尾市出身)、欧勝海(津幡町出身)、そして朝乃山と、石川・富山出身の親方、関取がともに土俵に立ちあいさつしました。
春日野事業部長が「この勧進大相撲による寄付が被災地の一日も早い復興に少しでもお役に立てることを祈念します。」と述べました。
入場料収入や募金の全額、また販売での収益も被災地に寄付されるということです。
のど自慢ではほぼ常連、抜群の歌唱力の髙安関のお姿。
この後、初っ切りや親方衆OBによる土俵入り、取組も披露されました。
利樹之丞さんの鳴らす拍子木とともに幕内土俵入りです。
朝乃山や石川出身の関取にはひときわ大きな拍手、声援が送られました。
大関・霧島、関脇・大栄翔とともに三役揃い踏みに上がりました。
貫禄十分で、絵になります。
取組は関脇・若元春と対戦しました。
力強い上手投げで勝利。大歓声と拍手喝采を浴びました。
開催前のインタビューでは、「自分ら力士は少しでも力になりたいと思ってますし、今日来たお客さんにも、元気になってもらえたら嬉しいです。」と話していた朝乃山関。
勧進という古くから伝わる文化が、今の時代に復興支援の形で開催され、
お相撲、そしてお相撲さんたちの魅力がぎっしりと詰まった、今回の勧進大相撲でした。